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尿酸の材料はプリン体という体の中で不要になった老廃物の一つで、本来は尿と一緒に排出されます。しかし、尿酸が増え過ぎた状態が続くと、じわじわと関節内に尿酸の結晶がたまり、やがて痛風発作を引き起こします。放置すると、痛風をはじめとする合併症の発症や悪化につながる可能性があります。
『まだ症状がないから大丈夫』と思わずに、今のうちから生活習慣を整えて、尿酸値を適切に管理していきましょう!
肥満気味の方ほど尿酸値が高く、減量により尿酸値も下がる傾向にあります。標準体重を維持するように心がけましょう。
プリン体を多くとりすぎると、尿酸値が上がってしまいます。
極めて多い (300mg~) |
鶏レバー、干物(マイワシ)、白子、あんこう肝 |
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多い (200~300mg) |
レバー(豚、牛)、カツオ、大正エビ、干物(マアジ・サンマ) |
野菜や海藻類は、尿酸が溶けやすいため排泄をうながします。(ほうれん草・さつまいも・海藻類 など)
尿酸排泄のために砂糖やアルコールの入っていない飲料を1日2リットル以上とりましょう。
運動は肥満や生活習慣病を改善して尿酸値をおさえることが期待できます。特にウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動がお勧めです。運動のためにまとまった時間を取るのが難しい方も、普段の生活でいつもより意識して体を動かしてみましょう。
※運動は無理のない範囲で行ってください。
※基礎疾患をお持ちの方はかかりつけ医に相談の上、運動を行ってください。
ビールにプリン体が多いことはよく知られていますが、実は。アルコール自体に尿酸を多く産出したり、排泄を妨げる作用があります。種類に関わらず、お酒は飲み過ぎないようにしましょう。
男性は1日に純アルコール40g未満、女性は20g未満が推奨されています。これは、男性ならビール中瓶1本(500ml)程度、女性の場合はその半分から2/3の量に相当します。これを超えると生活習慣病のリスクが高まります。なお、体重・性別・年齢・アルコールの分解能力の違いにより適量には個人差がありますので、健康リスクを考慮して自分に合った飲酒量を決めましょう。
純アルコール20g(1合)の目安(いずれか1種類)
日本酒
度数:15%
量:180ml
ビール
度数:5%
量:500ml
焼酎
度数:25%
量:約110ml
ワイン
度数:14%
量:約180ml
ウイスキー
度数:43%
量:60ml
缶チューハイ
度数:5%
量:約500ml
度数:7%
量:約350ml
ストロング系のお酒 度数9%、1缶に含まれるアルコール量
350ml → 25g(1.3合)
※2缶飲むと40g(2合)を超えます
500ml → 36g(1.8合)
※1缶だけで40g(2合)に達します。
パッケージにグラム表記されている商品も
ありますので購入時に確認してください。
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