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肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、異常があっても症状がほとんど現れないことが特徴です。そのため数値の異常に気づいても軽視してしまいがちですが、放置していると肝臓病の発症リスクを高める原因となります。初期段階であれば、禁酒・食生活の改善・運動などによって、肝臓の機能を改善し、健康な状態に戻すことが可能です。生活習慣を見直し、できることから始めましょう!
アルコールは肝臓で分解されると、一部は脂肪酸となります。肝臓が処理できない量のアルコールを取り続けると脂肪酸から中性脂肪がつくられ、脂肪肝等の原因となります。
男性は1日に純アルコール40g未満、女性は20g未満が推奨されています。これは、男性ならビール中瓶1本(500ml)程度、女性の場合はその半分から2/3の量に相当します。これを超えると生活習慣病のリスクが高まります。なお、体重・性別・年齢・アルコールの分解能力の違いにより適量には個人差がありますので、健康リスクを考慮して自分に合った飲酒量を決めましょう。
純アルコール20g(1合)の目安(いずれか1種類)
日本酒
度数:15%
量:180ml
ビール
度数:5%
量:500ml
焼酎
度数:25%
量:約110ml
ワイン
度数:14%
量:約180ml
ウイスキー
度数:43%
量:60ml
缶チューハイ
度数:5%
量:約500ml
度数:7%
量:約350ml
ストロング系のお酒 度数9%、1缶に含まれるアルコール量
350ml → 25g(1.3合)
※2缶飲むと40g(2合)を超えます
500ml → 36g(1.8合)
※1缶だけで40g(2合)に達します。
パッケージにグラム表記されている商品も
ありますので購入時に確認してください。
「朝食抜き」「夕食の過食」「寝る前の食事」は肝臓に脂肪がたまりやすくなります。
1日3食を規則正しく食べましょう。食べすぎにも注意です!
野菜や果物に多く含まれる食物繊維は肝臓の働きを助け、肝臓の負担を軽減します。(海藻類・さつまいも・ごぼう・しいたけ・りんご など)
高タンパク質は肝臓の修復をサポートします。(鮭・さば・卵・豆腐・チーズ・鶏ささみ・豚ロース など)
油分をとりすぎると、体が中性脂肪を作りすぎて脂肪肝の原因となります。(バター・マヨネーズ・ベーコン・揚げ物 など)
糖分をとりすぎると体で使い切れず、肝臓で脂肪に変換されます。
脂肪肝を防ぎ、体力をつけるためにも適度な運動が必要です。運動のためにまとまった時間を取るのが難しい方も、普段の生活でいつもより意識して体を動かしてみましょう。
※運動は無理のない範囲で行ってください。
※基礎疾患をお持ちの方はかかりつけ医に相談の上、運動を行ってください。
Ⓒ 一般財団法人 西日本産業衛生会